探偵事務所に浮気調査を依頼しようと決めたら、まずは料金が気になるはずです。ネット検索すれば、料金設定や調査プラン、参考例が見つかりますので、空いた時間に一度確認してみましょう。
恐らく予想していたよりも、調査費用は高いはずです。大手探偵事務所でも1日当たり10万円前後、高いところでは20万円以上もします。そのため、誰でも申し込めるサービスではないと言えるでしょう。特に緊急度が低い人ほど、調査費用に悩まされ契約できないはずです。
そこで「格安 浮気調査」とネット検索して、料金が安い探偵事務所を探すかもしれません。限られた予算の中で探偵を雇う場合、安さは非常に魅力的です。しかし安い探偵事務所には、それだけの理由があることをご存知ですか？何も知らないで契約を済ますと、調査中・後のトラブルに巻き込まれますので、気を付けてください。
後日精算ありによる追加料金の発生
探偵事務所に見積もりをお願いしても、それが調査後に支払う金額とは限りません。多少の誤差はあっても、後日精算あり・なしで値段は大きく変動するからです。
後日精算なし
1日10万円の調査プラン、合計7日間に及ぶ調査を依頼、このケースの総支払金額は70万円となります。全て込みの値段であり、支払額の増減は日数に依存します。
後日精算あり
1日5万円の調査プラン、同じく7日間の調査を依頼したら総支払金額は35万円です。ところが必要経費が発生したと追加で50万円請求されれば、実際の調査費用は85万円になります。
後日精算ありを採用している探偵事務所の怖いところは、浮気調査が終わってみないと「本当の値段」が分からない点です。こんな費用は聞いていないと伝えても、調査で必要な経費だったと答えられたら、拒否しようがないのです。
また「追加料金ありきの値段設定」のため、ほとんどが後日精算なしの探偵事務所よりも当初の値段が安いです。調査報告書の作成費用が含まれていない、成功報酬金額の説明がないなど、最終的に予算を大きく上回ることも考えられます。
調査費用を狙った引き延ばし工作と詐欺
誰でも申し込める金額ではないため、依頼者は絶対に証拠を掴んでやるといった気持ちで探偵を雇います。そして、浮気調査では個人情報からパートナーの情報、相手の情報まで色々なことを探偵に教えます。かなりプライベートに踏み込んだ情報を提供しますので、探偵事務所を何回も変更する人は少ないと言えるでしょう。
その結果、悪徳探偵事務所になると「もう少しで証拠が掴める」などと引き延ばし工作を始めます。調査回数が増えれば、それだけ人件費が発生するわけですから、総支払金額はどんどんと膨れ上がっていきます。
仮に決定的証拠を掴んでも、依頼者は安心できません。もしも探偵事務所が、ターゲットに証拠の揉み消し話を提案したらどうでしょうか？売り込みが成立すれば、依頼者側には「調査失敗」と伝えられるだけです。これでは格安の浮気調査に申し込んだ意味がありませんよね。
悪徳探偵事務所ほど料金が安い理由
公安委員会や警察庁HPでは、直近で行政処分を受けた探偵事務所の名称及び理由が掲載されています。それを読むと、依頼者に交付すべき書類を交付していなかった、書類に不備があった、無断で他人の敷地に侵入したなど、驚くような内容で行政処分を受けているのです。
どうして初歩的ミスが起こるのか、それは「探偵＝アルバイトばかり」だからです。十分な研修や経験を積んだ正社員ではなく、学生や主婦が現場投入されます。依頼者側では、どのような人が尾行や張り込みをしているのか把握できません。悪徳探偵事務所ほど人件費を削減しようとするため、いい加減な浮気調査となりがちです。
また規模が小さいほど、相場よりも安い値段で浮気調査を請け負ってくれるかもしれません。交渉をすれば更に値段を下げてくれるでしょう。理由は、依頼者の多くが大手探偵事務所に流れてしまうため、少しでも顧客獲得のために「値段を下げる」からです。
粗雑な調査により、浮気相手や第三者から訴えられたらどうしますか？探偵の存在がばれて、パートナーから別れを切り出されたらどうしますか？調査費用ではなく実績や評判から、探偵事務所を選べば良かったと思いますよね。行政処分による営業停止期間は、ほとんどが「数か月ほど」のため、それを過ぎれば探偵業を再開できます。
「安い＝リスク」でもあります。調査費用だけから業者比較するのではなく、必ず以下の項目にも気を遣いましょう。
・調査能力
・実績や正社員数
・メディア露出度
・撮影機材や車両の数
・担当者の良し悪し
・料金設定の明確化
・所在地（オフィス）の真偽
・探偵業届出証明書の有無
・行政処分の有無
納得できるまで質問をすれば、探偵事務所の質が見えてくるはずです。
